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緊急災害時の家族の安全の守り方:BCP担当者が考える備蓄品の選び方とおすすめ防災グッズで必要なもの【2024年最新版】

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今回は「地震」や「火事」などで避難をする際に「最低限欲しいもの」をまとめてみました。ちなみに自分は現職でBCP「事業継続計画」の担当者として規程やガイドライン、備蓄品の調達指揮をやっています。(IT担当者なのに)家庭内で何を用意すればよいか悩んでいる方は参考程度にお読みください。

DRO

現在の生活ニーズに沿った備蓄品選定が大事です。

目次

備蓄品で「必要なもの」とは

災害イメージ

緊急災害時に必要なものをリストアップしてみました。各家庭の環境(子供の有無、またその年齢)などによって必要不要というものが分かれますが、自分の家庭(40代男女2名、4歳1名、2歳1名)で考えてみました。

必要なもの
  • 生活用水
  • 非常食
  • 着替え、タオル類
  • 衛生管理品
  • 救急箱
  • 防寒具
  • 懐中電灯
  • 非常用ラジオ
  • 熱中症対策
  • 予備電源
  • 簡易トイレ
  • オムツ(必要な場合)
DRO

生後間もない赤ちゃんがいる場合は「ミルク」も必要です。

備蓄品は「72時間耐久」を目安に軽量化する

耐久レース

よく震災などのニュースで備蓄品の「買いに走る」方が多くみられますが、大量に購入する人をよく見かけます。しかしそれが最善の策とは言えないと考えます。なぜなら大量の備蓄品を仮に避難場所に持っていけるか?と考えるからです。自分は避難も想定した物量を検討することがベストだと考えます。

何日分の水と食料を用意すればいいのか

水イメージ

これはBCPと同じ定義になると思います。内閣府で提唱しているのは「3日間の無供給でも耐えられる量」を一つの目安にしています。これは生活ラインの「水、ガス、電気」の復旧目安が3日間とされているからです。また人命救助の観点から「72時間」を境に生存率がかなり下がってしまいます。逆を言えば「72時間耐え抜くことができる」状態を作っておけば生存率を上げることが可能という考え方です。

目安は3日間に設定し、備蓄品の量を確認すべき

復旧目安はあくまで目安で、地域によって格差がだいぶあります。大災害に分類される事例として生活ラインの完全復旧が数か月かかることもあります。しかしあくまで家庭内での完全復旧なので、それまでの対策(緊急物資の供給など)は各地域で行われます。(場所や被害によっては一概に言い切れませんが)また水は持ち運びがかなり困難になるので避難場所に退避する場合はすべてを持っていけるとは限りません。

衛生管理はなるべく水を使わない手段を

消毒

トイレについては「簡易トイレ」、身体の汚れを落とすには「ふき取りシート」などを選定し極力水を使わないように備えます。確保する水は「飲み水」で完結できるように備蓄品を選定することをおすすめします。水の重量を考慮すると「必要最低限以上に保有したくない」ものの一つですので、キャンプ用品の考え方で選定すると理解がしやすいと思います。

予備電源は必需品に

充電中のスマホ

スマホの普及により予備電源の必要性がかなり上がりました。「緊急災害時用の連絡手段」や「被害情報の収集」、「被災時の娯楽」など利用用途が多岐になり、電気の需要は高まりました。もしものときの備えとして予備電源は検討すべき項目の一つとされていますので、備蓄すべきものと考えていいと思います。

備蓄品のおすすめ

防災グッズ

ここからは必要な備蓄品に適した防災グッズなどを紹介します。実際にBCPの際に購入したものも多数あります。バリエーションが豊富で便利なグッズが多いので参考程度に詳細を読んでみてください。

①飲み水は「10年保存水」管理が楽

飲み水だけで言うと「1日で必要な水は大人で3リットル」とされています。この量を提唱する声が最も多いです。現にBCPでの目安は「3リットル×3日分=1人当たり9リットル」を目安にします。子供については体重によって検討が必要ですが、概ね1日あたり1.5リットル(体重1キロあたり100ミリリットル)が妥当です。なので、必要量は「1.5リットル×3日分=4.5リットル」を目安にするといいかと思います。避難場所へ持っていけるかは難しいですが、あくまで備蓄用と考えると2リットルペットボトルで保管が楽だと思います。1箱に2リットルが9本入っているこの商品は大量に水を確保する際に便利です。

ウォーターサーバーの水を備蓄用として考えるのもあり。

②非常食は飽きさせない火を使わないもの

保存が可能で火を使わない食料を選定するのがベスト。大人主体であれば「固形タイプの保存食」がベストではありますが、小さい子供や赤ちゃんについては「飽きさせない」工夫が大事です。現在様々な商品が出ています。7日分のアラカルトを1セット買えば大人2人分+子供分としてやりくりが楽。不足分は固形保存職で賄うと飽きがないのでおすすめです。

③着替えを隠す手段がすごい大事

着替えやタオルは家にあるものをリュックに入れておくことがおすすめです。ただし、女性や子供用に「着替えを見られない」工夫がかなり大事です。避難場所であまりいい話ではありませんが、覗きなどがよくあるようです。それを防ぐためにも簡易的な「目隠しポンチョ」などがおすすめです。テントなどはかさばるので安くて便利なものを携帯することをおすすめします。

④衛生管理品は「タオルシート」が超便利

汚れを落とす目的に使うタオルや、シャワーの代わりになるものが「超大判のふき取りタオルシート」です。1枚で身体全体を拭くことが可能。さらにデリケート肌用のタイプを購入すると子供や赤ちゃんにも使えるので一石二鳥です。ノンアルコールタイプがマストになります。大判でも必ず「厚手」タイプを選ぶことをおすすめします。

⑤救急箱は「怪我」を対策する

内服薬類は日常使っているものを小分けして備えればいいとして、災害用で用意すべきは「外傷」用の救急箱になります。特に出血など応急処置が必要なものは必ず用意すべきです。それらがひとまとめになっていて持ち運びが便利な「ポーチ」タイプが非常に便利です。避難バックと一緒に保管がおすすめ。

⑥防寒対策はアルミブランケット

軽量でかつ保温性が高いのは「アルミブランケット」よくセットの救急バックに必ず入ってますが、それらに入っている商品の「すれる音がうるさい」「小さい」などの問題が多々あります。静穏性のあるアルミブランケットは神経質になっている避難所でも安心して使えるから便利。直射日光を遮断することもできるので暑さ対策もできるのでかなりおすすめです。

⑦⑧懐中電灯付きテレラジオで軽量化

電力は非常に貴重なので、懐中電灯などは「手回し発電」ができるタイプが何かと便利。しかも今は「テレビとラジオ」機能がついてくる便利なアイテムがあります。被災時の情報収集にも活躍する製品なので1台は必ずほしいと思います。ラジオだけではなくテレビが付いているのもポイントが高いです。

⑨熱中症対策は必須

人間は寒さには比較的に強いです。しかし暑さには弱い傾向にあります。最近の夏の暑さを考えると熱中症対策は以前より重要になってきています。熱中症対策で必要なのは「適切な塩分接種」になり、水分ももちろんですが、意外と見逃されがちな要素になりますので、炎熱飴などの「持ち運びが楽で塩分を手軽に摂取できる」ものを用意することをおすすめします。

⑩予備電源は1つで完結

スマホをとりあえず充電したい場合、1つで家族分の電力を供給できる「大容量バッテリー」がおすすめ。かさばらないように配慮すると「モバイルPCも充電できる20,000mah」あれば複数人数で利用が可能なので便利です。重さは極力重くならないようにする配慮をし、1つで家族の電力供給する方法が最も利便性が高いと考えます。600gで大きさも麦茶のペットボトル位で携帯性がかなり良いです。

詳しい仕様や選び方は下記記事でまとめてあります。

家族構成で使用電力が多い場合は本格的な「蓄電池」を検討するのもありです。アウトドアでも使えてオプションで太陽光パネルが設置できるものも人気です。特にモバイルバッテリーとの差は「出力がコンセント口になっている」のが汎用性があります。災害グッズからキャンプ電源でも使えるマルチな商品も購入検討はありです。

詳しい仕様や選び方は下記記事でまとめてあります。

⑪被災時で困るのがトイレ問題

意外と知られていませんが、水が使えない環境での「トイレ」問題は深刻です。断水状態でトイレに汚物をため込んでしまうと病気などの二次災害の原因になりがちです。水も飲み水以外であまり備蓄をしたくない点でもありますので、簡易トイレなどの「水を必要としないトイレ」の存在はかなり重要になります。さらに凝固剤で固めて常に清潔さを保つことは大事です。手袋つきがさらに良いのでおすすめです。

まとめ

避難出口

今回は災害用の備蓄品についてまとめてみました。BCP担当をして思ったのは「自分の想像以上に必要なものがある」ということ。今回の仕事での経験はプライベートでも使える知識としてかなり優良なお仕事でした(調べるのがすごい大変でしたが)参考にしていただき、災害対策をすることをおすすめします。自分はもうやりました。

以上、災害用の備えについてでした。

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