Fallout(フォールアウト)の実写ドラマの視聴7回目、今回はエピソード7についてです。モルダバーの痕跡とVault31の真相に迫る回になります。今回もネタバレありでFallout4をベースにゲームを知らないと気づかない点について補填・考察をしようと思います。(ストーリーに沿ってゆっくりと解説していきます。)
前回の「エピソード6」の記事は下記
ネタバレ要素を含みますので、ご視聴後に読まれることを強くお勧めします。またこれはゲームをプレイした自分の個人的考察を含みますので、その真意や正確性は保証できません。
(↓以下ネタバレあります!同意した方のみスクロールしてください)
モルダバーの痕跡を追うクーパー
モルダバーの痕跡を追うクーパー。手がかりの一つであった情報を自ら潰してしまい振り出しに戻ります。戦前のモルデバーはハリウッドフォーエバーの教会で反Vault-tec社の演説をしていました。そこに参加したクーパーは異を唱えて出ていきます。しかし、彼女はクーパーの妻の知られざる一面を知っていると言い彼を引き留め、彼女はクーパーに盗聴器を仕込むように依頼をするのです。一方Vault4での暴動騒ぎを起こしたルーシーは審議の際に死刑を宣告されます。それは外界への追放=解放を意味しました。ルーシーとマキシマスは二人で再び外界へ向かうのでした。
モルダバーはVault-tecと対立する立場だった
モルダバーは反Vault-tec社の演説を行う集会を開いていたようです。彼女の演説の一部を聞くと
「カルフォルニアはいいところ」
(陽気で人が集まる場所)
「アメリカ社会は戦争を終わらせないダメな社会」
(未来を失った崖っぷちの状態)
「Vault-tec社はその中心にいる、戦争を助長する存在」
(権力を持つ真の敵)
と言いたいのかなと思います。
「世界の終わりを売り込めば大金が手に入る」という言葉は「Vault-tecに協力することは戦争を助長させ、世界が滅んでしまう」という意味を指しているので、この段階でVault-tec社への遺恨のようなものが現れているなと思いました。カルフォルニアがいいところ、人が集まるところという点では…頭に過るのは新カルフォルニア共和国ですね。恐らく彼女が何かしらの形で関与するのか?そもそも彼女が戦前から現代まで生きていたことについてはまだお預け状態ですね。
モルデバーは新しい資源を生み出す研究企業を以前は組織していた
彼女曰く、彼女が組織していた企業が「無限のエネルギー」を排出するはずだった「低温核融合」の完成直前に、Vault-tec社に買収されたと言っています。そこで遺恨が生まれたと思います。また彼女はクーパーの妻が何かしら重大な秘密を持っていると思い、クーパーに盗聴を依頼します。クーパーは元々妻に疑問を抱いていたこともあり、拒否反応を示しますが、盗聴器は受け取っていました。
「人体実験」であり「ガルパー」もその一例
以前は別種の生物同士の交配実験が行われており、ベンジャミン監督官の先祖はその被験者とされていました。実際、ルーシーの誤解を解くために流されたホロテープ内にはガルパー(以前ルーシーを襲ったモンスター)にされた彼の母方の大叔父が映っていました。ここではホーソン監督官と妻カサンドラが、そのガルパーに襲われているものでホーソン監督官が最後に残したホロテープになります。現在レベル12研究施設ではその被験者だった者たちの痛みを和らげる研究を存続しているそうです。
Vault内での審議後、解放されるルーシーとマキシマス
暴動を起こしたルーシーに関して「死刑」と宣言するものの、実際は「解放」になります。外界への追放=死を意味するのはいかにもVault居住者らしい発想ではありますが、実際問題間違ってはいません。それは今までの作中でも散々見てきました。
マキシマスが盗んだフュージョンコアが刺さっていたのは核融合発電機
核融合発電機についてはFallout4の有料DLC「Wasteland Workshop」で解放されるジェネレーターの一つです。低温とは表記されておりませんが近い存在ではあります。供給電力が100もあり、一つ設置すれば拠点内の供給はほぼほぼ賄えます。また静音性が高いですが、同じビジュアルの各所に点在する核融合発電機(廃墟内でフュージョンコアが刺さっている発電機)とは違い、フュージョンコアを充電する機能はありません。
外界を彷徨うサディアス、それを追う3人
ルーシーとマキシマスは頭部の行方を追います。一方所持者のサディアスはBOSとの連絡が可能な電波塔を目指します。道中サディアスについて来たCX404をレッドロケットストップに置き去りにしますが、モルデバーを追うクーパーに拾われます。そしてクーパーは頭部を追うことによってモルデバーを探しに行きます。一方Vautl33内では正式にVault32移住者が決定され、本格的な移住計画が進行するのです。
ルーシーとマキシマスの間の嘘がなくなった
マキシマスは自分を「信頼できる他人」と言ってくれるルーシーに真実を告白します。自分がナイトタイタスではないこと、彼女が言うような善人ではないことを素直に告白します。ルーシーはそんな彼に対して、全てが終わったらVault33で一緒に住むことを提案し、彼もそれに同意します。
サディアスの痕跡で登場するFallout4リスペクト描写
サディアスは負傷した足(前回マキシマスに踏まれた足)を自称医者の人物(エピソード2に登場した不審な男)に謎の薬をフュージョンコアと引き換えに貰い、投与します。すると取れかけた指や露出した骨はみるみる内に再生していきます。…これは、嫌な予感しかしないですね。
この怪しい医者に会う前に、サディアスがCX404を置き去りにした場所こそ「RED ROCKET STOP」(レッドロケットストップ)と言われる戦前存在したガソリンスタンドになります。造形がゲームそのもので個人的には感動したのですが、Fallout4の序盤で「ドッグミート」に会う場所も「RED ROCKE STOP」です。サディアスが放置した後にクーパー(主人公)がCX404(ドッグミート)を偶然見つけて保護する流れ…
これはまさにFallout4を連想させる場面でした。(ゲーム中ではヌカコーラのクーラーボックスに閉じ込められていませんが)
Fallout4でドックミートと遭遇する「RED ROCKET STOP」
ちなみにこのガソリンスタンドはチェーン展開してますので、ゲーム中では各所に点在しています。基本的な外装はほぼほぼ共通していますね。どうやら3Dプリンターで各小物は忠実に再現しているようです。
「ウェイストランド」感の再現度が高い
結構誤解が多いのですが、ゲーム説明などに用いられるこの「ウェイストランド」は国や地域名ではなく、英単語の「Wasteland」で「植物が育たない荒れた土地」などの意味です。核で汚染された台地を指します。また外界で暮らす人を総じて「ウェイストランド人」と呼ぶことがあります。それは人間を含めグールやFallout4では人造人間も含みます。(人造人間は見分けがつかない個体もあるため)
クーパーはやはり盗聴器をしかけることになった
もともとクーパーは戦前ルーズベルトという愛犬を飼っていました。犬は好きなようですが、保護したCX404に向かって「おまえはルーズベルトじゃない」と拒否反応をしまします(実際は言葉だけな気がしますが)彼は妻を信じ盗聴器を一度捨てますが、Vaultに犬を連れていけないという理由で盗聴器を拾いに行きます。
これは恐らくですが妻を信じたい気持ちと疑っている気持ちが半々の状態で、犬禁止の言葉が彼の背中を押した言葉として自分に言い訳をしたのでは?と考えてしまいます。
ただアメリカ文化では犬は人間の最高のパートナーとして位置付けられることがしばしばあるので…真意はわかりませんが、勘ぐってしまう場面ではありました。ちなみにこの場面でクーパーが見ていたテレビ内の自身が以前出演したVault-tecのPRにはVault4の監督官のホーソン夫妻、ロイドとカサンドラが映っています。ですのでVault4のDNAの研究とPRで言っていたこととは、「人体実験」だったと関連付けが出来ます。
ステファニーがVault32の暫定監督官=Vault31の出身者
本格的な移住が決定し、ベティ監督官により移住者と残留者の選定がされます。その回答はPip-boyを利用して一斉に発信されました。一喜一憂する居住者でしたが、Vault32の暫定監督官はルーシーの親友であり、妊婦だったステファニーになります。彼女は以前も触れたとおりVault31の出身者でもあります。
またその新しい夫(?)である従兄のチェットも同じくVault32に移住します。以前の探索での不信感を隠しながら…そんな彼の行動にノーマンは落胆します。同時期に以前捕らえたレイダーたちは毒殺により処分されますが、犯人らしき女性がつかまっていたものの、恐らくは監督官指示で行ったものだと推測します。移住の裏にVault31の影がありますし、Vaultを取り巻くすべての真相はそこにあると思われます。
BOS襲来とVault31の謎
サディアスが電波塔(KPSSラジオ局)でBOSに連絡をした後に、ルーシーとマキシマスが彼を追ってたどり着きます。彼は二人を追い払おうとしますが、誤ってトラップに引っ掛かり首を矢で射抜かれます。しかし彼は死にませんでした。彼は以前の薬でグール化していたのです。そのときBOSが上空から迫っていました。彼は頭部を二人に渡し逃亡してしまいます。マキシマスはルーシーを逃がすために転がっていた頭部を抱え逃げるように指示します。「Vault33で再会しよう」と。一方Vaultに不信感を持つノーマンは監督官の端末からアクセスし、ベティを装いVault31の監督官に連絡をします。彼はそのままVault31へ向かうのでした。
KPSSラジオで流れるBGMは「ラジオフリーダム」のもの
KPPS電波塔はFallout4に登場する「WRVR放送局」に似てると言えば似てる
KPSS電波塔で流れていたBGMはFallout4で登場する「ラジオフリーダム」で流れていたBGMになります。ラジオフリーダムとはゲーム内での「ミニッツメン」という派閥が運営するラジオになります。主に各地に散らばったメンバーに拠点内での襲撃情報などを流す目的で運営されています。(ゲーム内のキャッスル奪還クエストである「Taking Independence」を攻略したのちに運営が開始されます。)
Fallout4「キャッスル」内でのラジオフリーダムを発信している様子(ミニッツメン)
サディアスはグール化し、逃亡してしまう
マキシマスが来たことにより、BOSにナイトタイタスの所在を問われ、報復されると悟ったサディアスはマキシマスを殺そうとします。しかし、銃が到達せずに断念。会話をしようとしたところでKPSSに仕込まれていた罠の矢で首を打たれてしまいます。そこでマキシマスが彼のグール化に気づき打ち明けます。通常なら落胆するところですが、BOSの報復のほうが恐ろしいのかそそくさと逃げてしまいます。怪しい医者に貰ったのはグール化をしてしまう薬でした。
現在のところゲームではそのような薬はありませんが…RADの影響でグール化するということであれば中身は核関係の物質だと思いますが…真相はわかりません。
ルーシーとマキシマスの恋愛フラグが立つ
マキシマスは偽物の頭部を持ちBOSの到着を待つことになります。ルーシーの別れ際キスをして、再会を誓い合うのです。お互い危機的な状況を搔い潜り、信頼を分かち合ったこともあり、自然な流れで恋愛関係になりましたが…ちょっとびっくりしました。
Vault32へ移住。そしてノーマンは単身Vault31へ
監査官のターミナル(PC)を使って通信を試みますが、パスワードは「DUBBED」直訳すると「翻訳、~と呼ばれる」などの意味です。特に特別な意味はないにせよ、ゲーム中での監督官のターミナルについては難易度が高いものと設定されていたり、別途パスワード自体を見つける必要があります。
どのようにパスを理解したか…自分が見逃しているだけかもしれませんが、現在は不明です。しかし、作中のターミナルの画面については、ゲーム中のそれと全く同じでテンションが上がりましたね。
まとめ
物語もいよいよ終盤ですが、正直サディアスの役割が可哀そうだなと思いました。マキシマスをいじめていたとは言え、最終的にグールになってしまって逃亡ですからね。今後彼は登場するのか?個人的には気になるところです。また今まで謎が多いとされていた「モルデバー」「Vault31」へのアプローチも徐々に進行しています。これで次回がシーズン1で終わりですから…ここで完結してしまったら面白くないですね。なのでシーズン2ではどのように物語が展開していくか楽しみです。
次回シーズン1最終回エピソード8については下記
以上、Falloutドラマネタバレありの考察と補填でした。
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