前回に引き続き「個人的龍が如くシリーズの面白い順」について、一古参ファンとしてまとめてみました。今回はその「後編」になります。ゲームをやって欲しいのでネタバレを極力なしで記事にしましたので、参考程度にお読みください。(前中後編と3部作構成になります)
前編(1~3位)の記事は下記
中編(4~6位)の記事は下記
個人的「龍が如くシリーズ」面白い順
- 第1位 龍が如く0
- 第2位 龍が如く7
- 第3位 龍が如く8
- 第4位 龍が如く極み2
- 第5位 龍が如く6
- 第6位 龍が如く極み1
- 第7位 龍が如く5
- 第8位 龍が如く4
- 第9位 龍が如く3
今回の後編は7~9位までの記事になりますので、よろしくお願いいたします。
今回紹介する作品は全てリマスターでの評価
「龍が如く5」「龍が如く4」「龍が如く3」は現状フルリメイク対象ではありません。「フルHD」と「高フレームレート化」によるリマスターとしてリリースはしてあります。その関係上、どうしても操作感やシステムが古いので、今回のランキングを作成する上で、下位になります。ですので、あえて今回は操作性などについては言及しておりませんので、予めご了承ください。
第7位:龍が如く5
近江連合との五分の盃を交わした東城会だったが、近江連合の会長の死で事態が一変する。和平状態から「東西全面戦争」が現実味を帯びてきたことを察知し、東城会は地方都市の古豪組織との連携「対近江連合」組織を作ろうとしたのだった。5大都市を跨ぎ1人の少女の「夢」と、4人の男のそれぞれの「夢」のために物語は躍動する。
5大都市を跨ぐシリーズ屈指のスケール
今回は「東京」「大阪」「名古屋」「北海道」「博多」の5大都市を、5人の主人公を操作して物語を進めていきます。個々のMAPは概ね「神室町とほぼ同じサイズ」だと思われます。各地それぞれの主人公を操作するプレイになり、今回のテーマである「夢」のために動きます。その裏で東城会と近江連合の抗争を阻止する動きが絡み合ってくる内容になります。個人的には品田のシナリオが一番好きでした。本作での出番のみになりますが、落ちこぼれの元プロ野球選手という設定でしたが、違和感なく溶け込んでいましたし、名古屋の登場人物たちもいい味を出していました。
自分の中では整合性とラストのストーリー以外は、プレイアブルキャラの多さやMAPの多さでかなり楽しめた作品なので思いいれはあります。
バトルシステムは個々の主人公の特徴を生かした構成に
バトルスタイルは各キャラクター独自のものが用意されています。桐生一馬でしたら「オールラウンダー」、秋山駿は「スピードスター」、冴島大河は「パワープレイ」品田辰雄は「武器バトル」と、他作では桐生一馬に用意されていた「バトルスタイル」を個々に振分たようなイメージになります。一人だけ、戦いの意味合いが違うのは遥の「ダンスバトル」になります。そもそもの発端と彼女の「夢」自体に賛否が分かれる原因にもなっています。
また本作はバトルのみ「シームレス」が実装されており、敵とエンカウントするとそのまま戦闘に突入します。当時としては非常にスムーズに進められて好印象でした。(戦闘終了後は読み込みが多少ありますが…)
プレイスポットはご当地ものとギャンブルが多数
個人的には「パチンコ」「パチスロ」が充実していたと思いました。本作以降は確かこの手の店には入れなくなっていたと記憶してます。またプリクラによく似た「プリクル」などがありましたが続編には登場していません。5作目にしてプレイスポットの種類も豊富になった印象を受けました。ご当地プレイスポットは「雪合戦」「鶏競争」「突っ込み職人」「ラーメン職人」などそれぞれの土地柄を生かしたものがありましたが…当時の自分にはあまり刺さらなかった記憶があります。
ストーリーについては賛否あり
議論の中心になるのが、遥が何故「アイドル」を目指したか?という点になります。桐生一馬との物語に水増し感があると指摘を受ける面が多々あります。年頃の女の子が夢見ることと言えば信憑性はありますが、彼女の半生を振り返ったときに「何故?」と思うユーザーが多い印象がありました。またダンスバトルが介入することによって、龍が如く感が薄れます。
今回のボリュームからストーリーのまとまりについて、いささか大雑把で粗が目立つ部分が多いです。最終章、およびラストについては、個人的にも「ありよりのなし」と言った感想しかありません。
第8位:龍が如く4
神室町での2つの小さな抗争事件がきっかけとなり物語が始まる。謎の女性リリを中心に運命に手繰り寄せられた4人の男が一同に会する。過去の因縁と絡みあう抗争の真実とは?
シリーズ初の4人主人公制を導入した意欲作
お互い立場が違う主人公4人を操作して物語は進行します。主に舞台は神室町になっており、シリーズ中探索可能範囲が最も広い作品になります(地下や下水道まで行けるため)ストーリーの裏には東城会と他組織との抗争がしっかり存在します。詳細は伏せますが、その抗争にリリという女性が巻き込まれます。各主人公が関与していく場面も特に矛盾点を感じない構成になっています。またこの4人を結ぶのが今回のテーマである「運命」です。ストーリーを紐解いていくと、「なるほど」と思いますが、ここではネタバレしてはいけないので、ご自身で体感していただければと思います。
桐生一馬の存在感が薄い
本作は4人の主人公のうち3人が初登場です。後の人気キャラクターになった「秋山駿」「冴島大河」の過去エピソードにも触れる場面が多いので、どうしてもそちらのほうがインパクトが強いのは否めません。また今回の件に桐生一馬が巻き込まれたところも賛否がわかれる要因になります。メインの主人公ですが、駆り出された感が強く、遥に至ってはほぼモブのような感覚にとらわれてしまいます。
逆を言えば、他3人のエピソードが良く出来ていたという見方が出来ます。また冴島大河と真島吾朗の関係性については個人的に好きです。
完結方法に賛否あり
詳細は出せませんが、ラストバトル自体「そもそも必要あるのか」という疑問がぬぐい切れません。ネタバレになるので、実際に確かめていただければと思います。ただエンディングは非常良いエンディングではありました。※今回はネタバレがあると楽しめない要素が多く、また説明するためにはネタバレをしないといけないという…なんとも歯がゆい作品にはなります。
第9位:龍が如く3
近江連合との抗争後、桐生一馬は堅気となり、沖縄の養護施設「あさがお」を遥と2人で運営することに。しかし沖縄のリゾート開発による立ち退きで、地元ヤクザ「琉道一家」と一騒動に。全ての真相を突き止めるために神室町に再び舞い戻ることになる。
平穏な生活が一変しまた極道の道へ
沖縄の街を再現した本作は「極道から離れた桐生一馬」の心境にもあったものだと個人的には思いました。ストーリー展開について…かなり誇張した演出やこじつけがありますが、要所に感動するシーンがあります。特に琉道一家との交流、人間関係は非常に良く出来ていると思いました。イメージ的にはスローライフよりになったのか?と初めは誤解しましたが、ストーリー自体はしっかりと極道ものとして成立しています。
脚色・演出が大げさな部分がある
PS3で初リリースになる本作ですので、表現が向上した=色々と過剰な表現も出来るようになったという発想なのか…色々と不自然な描写が多くみられました。(牛に人を襲わせるなど)プラットフォームの変更で飛躍的にビジュアルは進化しておりますが、今やると古臭さは否めません。
リメイクが出たらかなり良くなる
シリーズの中でもストーリーだけでしたら非常に良く出来ていると思います。あくまでネックは「リリース当時の技術」「システムの差」になると思います。仮に極みシリーズとしてリメイクされたら…だいぶ上位に上がると思います。やはり、初期1~3作までのストーリーには深みがあると個人的に感じます。極道ものではありますが、目移りさせないような一本筋のストーリーを楽しむと言った意味ではやはりこの3作品は外せないと思います。
今やると…結構操作が面倒だったり、違和感がかなりありますが、一度はプレイして欲しいと思う作品になります。
まとめ
個人的な龍が如くシリーズの面白い順を考えてみた「後編」になります。今回の3作品は、自分が一番ゲームに集中できた時代の3作品になり、また思い入れも多いのですが…やはり、リマスター版ですと、当時を知る人間にとっては「懐かしい!またやろう!」と思えるのですが…未プレイの方からすると「古い」と思われてしまうのかもしれません。ランキングを個人でやりましたが、トータルで順位をつけていった場合には、「サブ要素」「操作性」「ゲームシステム」を加味するとやはり下位になってしまいます。
誤解がないようにお伝えしますと、「全部おもしろいです」
以上、個人的龍が如くおすすめ順についてでした。
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