「おすすめのゲーミングモニターあります?」と業務時間内に堂々と聞いてくる人います。自分は現在は情報システムよりの管理側のお仕事をしてるんですけど…ここは逆に考えると慕われてるんだな!と前向きにとらえました!やったね!
と言うことで今回はモニターについて記事にしたいと思います。モニターをこれから購入検討される方にとって少しでも役に立てれば幸いです。
おすすめのモニターは?
自分が量販店で買い物するときに「おすすめの〇〇ありますか?」とわざと聞いてるんですけど、「あ、これなんかは新しくておすすめです!」と言ってくる人は避けます。「〇〇で何をされたいですか?」と聞いてきてくださるスタッフの方とお話したいです。それだけ利用用途というのは大事。
むしろ「何を買う?」ではなく「何のために買う?」が正解な気がします。
モニターを選ぶ時の自分なりの基準
①処理(利用用途)
代表的な利用用途は以下に分類されます。
- 在宅ワーク用モニター
- 動画処理、観賞用モニター
- ゲーム用モニター
今回はこの分類で、かつワンモニターで考慮したいと思います。
②サイズ(インチ数・解像度)
サイズについては設置場所と自分の目とモニタの距離をどれくらい保てるかで最適化されると思います。解像度とは、モニタの縦横のドット数をさします。ドット数が多いほど作業できる広さと描写の美しさが増します。また解像度によって適したサイズもありますので考慮してください。「1920x1080フルHD」などと表記されているのがこれに該当します。
③発色(パネル)
現在の主流TFT液晶になります。その中でパネル種別がありますので、その種別で検討したいと思います。原則PCやゲーム機などの性能によって発色数は変わります。それを表現するパネルによって見た目の美しさや視野角、黒の表現などが変わります。
また光沢が有無によって画面の艶が変わりますが…どちらがいいとは言い切れない項目なので割愛します。さらに言えばメーカーによって同じパネルを採用してたいとしても個体差があります。「IPS」などと表記されるのがこれに該当します。代表的なパネルと特徴はざっくり下記になります。
- TNパネル:黒と白の切替速度が速い。生産コストが安いが視野角が狭い
- VAパネル:黒表示が鮮明に出来る。対応速度が苦手で視野角が狭い
- IPSパネル:黒の表現が苦手。他の機能は比較的高めで視野角が広いがコストが高い
※VAパネルの対応速度は現行品だとだいぶ改善されています。
④リフレッシュレート、応答速度
リフレッシュレートとは1秒で表現できるコマ数になります。数値が高いほど動画が滑らかに表現できます。「60FPS」などと表記されているのがこれに該当します。応答速度とは秒単位で色の変化に対する速度になります。処理が速いほど動的コンテンツ(ゲームや動画)の応答が素早くオンタイムに表現されます。「1ms」などと表記されているのがこれに該当します。
「処理」をベースに他の基準を当てはめて考えてみる
他にもデイトレーダーとかネット監視用などなど、多種多様に存在しているかと思いますが、一般的なユーザーである場合はざっくり上の利用用途の3パターンじゃないかなと思います。自分が仮にこの用途でおすすめしてくれと依頼があった場合は以下のような条件で商品を探すと思います。
在宅ワーク用のモニター
単純な作業向けの場合はスペックにこだわらなくていいと思います。サイズ数も設置する部屋と机といすの距離感で検討してもよいかと。フルHDであればサイズ的には24~27インチで事足りると思います。大きくし過ぎると目線を動かすのであまりお勧めはしないと思います。
動画画像処理、鑑賞用のモニター
動画編集などは原則作業幅が広い2K以上の解像度がおすすめです。必然的におすすめなモニタインチ数は32は欲しいです。何故かというと2K~4Kの解像度になると表示が小さくなります。
これは物理的なサイズがないと細かすぎて、せっかく作業幅を増やしても見えにくいです。コストを考慮すると2K(ただし扱い数が他よりやや少ない)27~32インチがねらい目だと個人的は思います。フレームレートは60FPSあればYouTube向け動画などでも対応できると思います。応答速度も1msあれば十分かと思います。
ゲーミングPC用のモニター
すいません。まじでこれゲームによります。ここは自分が拘ってしまうところなのでゲームジャンルなどである程度のベタな構成を書きますので下記を参考にしてください。
ゲームジャンル別おすすめモニタスペック
ざっくり分けるとこの2パターンになります。
FPSゲーム
VAパネルは応答速度が苦手でしたが、最近それも改善されてだいぶ良くなりました。FPSゲームの場合はコントラスト(黒と白の差)を強くしたほうが、弾道だったり影の表現で相手が見やすくなります。サイズについてはFPSゲーム自体は相手の反応に瞬時に対応しなくてはいけませんので、必然的に目線移動をあまりしないほうが良いです。
そうなると解像度もフルHDで抑えて、その分フレームレートに注目しましょう。ソフトと本体の最大フレームレートに対応することを強くお勧めします。勝敗の分け目になります。プロも実際はこのサイズ構成の人が比較的多いそうです。
※FPSが高くなるほど価格が高くなります。
その他のゲーム
サイズと解像度についてはどれを選択しても好みの世界だと思っています。必ず注意しなくてはいけないのが接続する本体(PC?ゲーム機?)の最大出力を確認してください。8K買って、結局マシンパワー不足で使いこなせないとか…悲しすぎます。
フレームレートも同じことが言えますが…次世代機、ゲーミングPC、出ているゲームを考慮すると120FPS前後を狙ったほうがある程度長い期間使えると思います。対応速度は正直1~2msでもいいかな?と思います。体感わからないときありますので。
補足:サイズと解像度の関係性とその他注意点
あくまで目安ですが、自分が業務用、個人用で選定する場合は以下を基準にしてます
※2Kは「WQHD」と表記されます。8K以上は高単価、また個人的な購入枠から外れるので、今回の記事ではお勧めできません。
コストについて
単純にインチ数、解像度、フレームレート、対応速度に応じてメーカーによって金額が変わります。フルHDで24インチ、120FPS、1ms程度でしたら相場感は2~3万円程度で探してもいい商品はあります。ここらへんはスペックとお財布と相談して検討することだと思いますのでご検討ください。
PCアームを使うなら「VESA規格」対応かチェック
めちゃくちゃ重要ですが、VESA規格というモニターの足部分を取り付けるネジ穴の間隔を定めた規格があります。アームなどを利用する際はこのVESA規格対応を検討してください。後々対応してないのをアームを買ってから気が付く場合があります(自分も昔やらかしました。)その場合は最悪つけられません。
ビジネス商流(ベンダーさん)から買うのはおすすめしません
基本的に高いです。業務利用としても提携先が少なく取り扱いもほとんどないです。大手某ベンダーさんと腹を割ってお話をしたときに「案件であるんですけど、勝負できます?」と聞いたところ「すいません!無理です!」と初めて言われましたね。ビジネス利用だとしてもサイト利用で買うのがいいと思います
購入おすすめサイト
正直言うと…自分はAmazon一択です。現に個人利用とビジネス利用両方を視野に見積もりと価格調査しましたが、ものによっては1万円くらい差があったりします。量販店と比べても安いです。物によりますが
まとめ
色々とベタな路線で書きましたが、どうしてもゲーム用のモニターは妥協してほしくないです…仕事用とかは「別に仕事できればいいや」という考えなのでコストメインで考えますが
趣味に関しては妥協したくない…というか後で後悔することが多いです(自分はしました。)現在自分が構成しているのは、在宅ワーク用のモニタとゲーム用のモニタの2つを設置してます。
自分が今設置している構成
(机が欲しい…左のモニターはアーム使ってます)
ゲーム用はPixio PX248 Prime23.8インチ(左)
業務用はASUS VZ249HR 23.8インチ(右)
自分の場合はFPSもそこそこやるのと、視野角などの問題から24インチ前後、フルHDで120FPSが収まるように調べてこの商品を購入しました。業務用はとりあえず「薄くて映ればいい」という考えでしたので価格優先で購入しました。両方ともIPSパネルですね。アームは前者にとりつけて、後者は直置きです。なので後者のASUSはVESA規格ではありません。
以上、モニタ買うときの購入基準はやっぱり趣味のほうが厳しくなるよねというお話でした。
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