Fallout(フォールアウト)の実写ドラマの視聴6回目、今回はエピソード6についてです。Vault4の全貌とネットなどで協議されていた「あの件」について触れる回になります。今回もネタバレありでFallout4をベースにゲームを知らないと気づかない点について補填・考察をしようと思います。(ストーリーに沿ってゆっくりと解説していきます。)
前回の「エピソード5」の記事は下記
ネタバレ要素を含みますので、ご視聴後に読まれることを強くお勧めします。またこれはゲームをプレイした自分の個人的考察を含みますので、その真意や正確性は保証できません。
(↓以下ネタバレあります!同意した方のみスクロールしてください)
戦前のハワードはハリウッド俳優
戦前のVault4のCM撮影から物語は始まります。乗り気ではないハワードはそつなく仕事をこなし、打ち上げパーティー会場でひと時を過ごします。現代にフィードバックし、クーパーは「グール販売は合法だ」と保安官風の男たちに拉致されます。一方Vault4内で治療を受けるマキシマスとルーシー。マキシマスはVault4の居住者の笑顔に違和感を覚える一方、丁重に迎えられましたが、ルーシーは雰囲気ではなく、Vault4の居住者のその異形な姿に不安を覚えます。
ウエストテック研究所
Vault-tec社の人間が、転職前に勤めていたとされる研究所ですが、母体は「ウエストテック社」で、戦前の民間企業です。ゲームではFallout1から出ている古参企業で、Fallout76で実際にウエストテック研究所に立ち寄ることが可能です。戦前は作中で言った通りパワーアーマー「T-45d」や「T-51b」などの当時の最先端技術を商売に軍事用に販売していましたが、のちにエンクレイヴにより「T-51b」はさらに進化されました。
セバスチャンの声がコズワース?
ハワードの唯一の招待客であり、186万で映画出演時の執事ロボット、Mr.ハンディに声を売った男…この繋がりは知りませんでした。作中では「バーソロミュー・コズワース」と名乗っていましたがFallout4の主人公のMr.ハンディの愛称も「コズワース」でした。
さらに場面が現代に戻ったときに、ウルトラスーパーマーケット内で半壊していたMr.ハンディがはっきりとその名前を名乗っていましたので、作中では利権を譲渡してMr.ハンディのデフォルトボイスとして、愛称も「バーソロミュー・コズワース」と名乗るようにインプットされていたかもしれません。(詳細はわかりませんが)
ちなみに、作中の日本語声優さんは「岩崎ひろし」さんで、Fallout4のコズワースも同じです。(英語版は違う人物がそれぞれ担当されています)
しかもMr.ガッツィーも…声色を変えてらっしゃったんですね。他の作品で有名なところだとスター・ウォーズのC-3POや、Starfieldのバレットも演じてらっしゃいます。
Mr.ハンディの燃料
作中では保安官風の男が上官に「フィージョンコアを抜くんだ」と言われてましたが、ゲーム中は「Mr.ハンディ・フュエル」というアイテムがあります。(ガソリン的なデカいボトルに入っているようなやつです)この設定は”あえて”変更しているのか?もしくは英語版だと違うのか…恐らく作中はわかりやすくしたのかもしれません。
運び屋
Vault4の居住者の一人の女性バーディーは外界で出生し、母親は運び屋だったと言ってましたが、ゲームで連想するのはFallout:NewVagasの主人公がそれでしたね。特にかかわりはありませんが、運び屋と聞くとついつい連想してしまいます。
Vault4の黒板に書かれたSHADYSANSの悲劇
戦前クーパーとバーブで居住場所を巡る衝突がありました。俳優業を廃業して田舎町で住みたいクーパーと、Vault-tec社のVaultで生活したい妻のバーブ。互いの戦争中に置かれた立場もあり、意見が分かれます。一方Vault4内ではルーシーがシェイディサンズとVault4の繋がりの全容に近づいていきます。黒板に描かれたシェイディサンズの歴史とともに。
バーブはVault-tec社の社員
クーパーは全く興味を持っていませんでしたが、妻はVault-tec社の社員であり、自分や子供の安堵のためにVault居住権を購入したいと主張します。一方のクーパーは戦争に出兵しており、もともと夢であった田舎町で余生を過ごしたいと言います。エピソード1の冒頭でクーパーと娘しかいなかったので…もしかしたら、その後こじれたのか?はたまた別の事情で分かれたのか?と慎重に物語では彼らの心と理念の相違を表現しています。
居住者の多くはシェイディサンズの被災者で核汚染があった
慣習的な黄金律によって匿い続けているので、居住者の多くは目が光っていたり、鼻が二つあったり…監督官に至っては一つ目だったりします。ただ本人曰く、5世代前からVault4にいると言っていたので、慣習的に受け入れを続けていた影響なのかもしれません。(親の以前の代の人に汚染影響を受けていたかもしれません)
またマキシマスが発電機からフュージョンコアを抜き出そうとする描写がありますが、これはゲーム中でプレイヤーが良くやる行為です。(買うと高額なため)施設の廃墟などに設置されている発電機に刺さっているものを抜き出すのは良くします。作中では失敗してますが…
黒板の意味とNCRの国旗、そして流れるBGMは…
黒板に書かれていたシェイディサンズの崩壊の歴史については、「Fallout:NewVagasと相違している!ドラマが正史ならば、NVは正史から外れるじゃないか!」と言ったユーザー間からの疑問が出てきて論議になりました。2277年「THE FALL OF SHANDY」と黒板に書かれていた内容は正史で言うところのNVの舞台がまだ存在しており、そこでこの大規模な崩壊に触れていないとされています。ここまで大規模な崩壊があれば影響がないのはおかしいという矛盾点が論議の的になっていました。
確かに黒板の表記は2277年「THE FALL OF SHANDY」と書かれた横に矢印があった後に「きのこ雲」の絵が描かれています。ですので、2277年以降に崩壊規模の攻撃があったと解釈も出来る絵にはなっています。その黒板の書かれた教室にはNCR(新カルフォルニア共和国)の国旗が掲げられ、外界出身者たちは奇妙な集会を開始するのでした。
ここで流れるBGMはお馴染み「Fallout4」のタイトル画面のBGMです。自分はここで「何かが始まる」と思わずにはいられませんでした。実際何かが始まってしまいましたが…
モルダバーの正体に近づいていく
戦前のクーパーはVault-tecに疑問を持つ仲間の俳優に誘われ「ハリウッドフォーエバー」という墓地に向かいます。そこにいたのはルーシーの父親をさらった、あの「モルダバー」に似た女性でした。現代でフィリーの街で噂話を聞いていたモルダバーの手配書を見て、クーパーは困惑します。「そんな女じゃない」と。一方Vault4内で外界出身者が行っていた儀式は「炎の母」を崇拝する儀式でした。そこで掲げられた「炎の母」こそ「モルダバー」でした。疑問を払拭するためにルーシーは単身レベル12に侵入するのです。そこにあったのは異常な実験を繰り返す研究施設だったのです。
シェイディサンズ出身者は街を崩壊した組織を恨んでいる
象徴とされていた「炎の母」の肖像画はまさしくモルダバーだと思われます。また外界で被災したものの崇拝対象になっていますので、何かしらの繋がりがある存在だということは明確に伝わってきました。
彼女が仮にクーパーのように戦前から生存していたとしたら…グールでないと都合が合わないのでは?と思いました。
素性がはっきりしませんが…もし戦前の彼女と現代のモルダバーが同一人物だったらどのような方法で生存したのか?Fallout4の主人公のようにコールドスリープをされていたのか?と色々と考えさせられる存在ではあります。
レベル12について
ルーシーはすっかり腑抜けになってしまったマキシスを放置し、単身で入ってはいけないとされていた「レベル12」の研究エリアに入っていきます。そこにはエピソード3で登場したガルパーの標本や、人体実験の映像や痕跡があり、どうやら外界に向けた研究を繰り返していた場所だと推測されます。
そこで居住者に見つかって拘束されてしまいますが、その時に居住者が手に持った武器は有料DLC「Far Havor」に登場した「ハープーンガン」だと思われます。
ガルパーと言い、この武器と言いDLCの内容まで取り入れるのかと、変なところで関心してしまいました。
まとめ
ここにきて後半戦ということで物語自体の盛り上がりが出てきた印象です。ゲーム補填をしようとしても…本筋に気を取られて若干今回は補填が少なくなってしまいました。ただ黒板の内容しかり、Falloutファンはかなり緻密な部分までアンテナをはって視聴しているなと感動すら覚えましたね。
そのようなコンテンツはなかなかないと思いました。自分もちゃんと噛みしめるように続きの物語を追いたいと思います。また動画視聴後に次回エピソード7について記事にしたいと思います。
次回エピソード7の記事は下記
以上、エピソード6についての考察、ゲーム的補填でした。
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