今回は「ゲーム機とゲーミングPCどちらを買うべきか?」という疑問について考えてみました。マルチプラットフォーム化したゲーム市場でこの選択肢はかなりな問題になりつつあります。昨今の価格高騰も含めて参考程度にお読みください。

7年ぶりにゲーム機を買う際に実際に検討した内容を元に記事にしてます。
ゲーム機とゲーミングPCどちらがいいか?


結論から言うと「やりたいゲームタイトルがあるほう」を選ぶべきだと思います。しかし昨今のマルチプラットフォーム展開でその垣根もだいぶなくなって来てます。なので悩みます。任天堂を除き、もはや「専用タイトル」という存在がかなり少なくなっています。タイトル以外で決定的に違いがあるのはその「用途=出来ること」にあります。



任天堂タイトル専属プレイヤーは任天堂ハードが必須になります。他のタイトルに関しては専売と言っておいて何年後かにマルチ展開するタイトルもあります。
①機能的な違いを確認


- タイトルして発売されたゲームが出来る
- インターネットやアプリが利用出来る
- タイトルとして発売されたゲームが出来る
- PCで出来ることは全て出来る
- 動画、音声編集が快適に出来る
ゲーム機は「ゲームをすること」に特化していますが、最近の機種はインターネットブラウジングなどが出来ます。またアプリを入れてYoutubeなどの配信動画サービスも利用が出来ます。一方でゲーミングPCはPCですので基本的なPC作業は全て出来ます。さらに通常のPCよりも処理能力にたけているので「高負荷の作業が快適に出来る」という利点が生まれます。



もともとゲームプレイの「負荷」に対応が出来るマシンスペックなのでPC本来の作業をすると快適ですし、そもそも寿命に関わる可能性はかなり低いと思います。
②性能差は「処理能力」


ゲーム機とゲーミングPCの処理能力の差は単純に「スペックの差」になります。ゲーム機は発売当初のスペックが固定になりますが、ゲーミングPCはカスタマイズできます。さらに言えばお金をかけていいパーツをつけると比較できないレベルまで到達します。下記はその目安の一つ「画面出力」の処理対応になります。
※あくまで理論値の中での最大出力。seriesSはタイトルによっては4K相当の画質領域で60FPS出力は実質可能(ただし処理が遅くなる可能性大)またタイトルによっては最大FPSが設定されているのでそこは超えられない壁となっています。
FPSとは「動きの滑らかさ」を表す単位で、主にプレイに影響を与えます。フルHD→2K→4K→8Kというのがディスプレイの解像度で右に行くほど高画質になります。マルチプラットフォーム展開があって、FPSゲームや大型RPG(サイバーパンク2077など)を快適かつ本格的に(120FPS以上)やる場合は、正直ゲーミングPC一択になります。そもそもゲーム機の許容範囲を超えてますので、必然的にそうなりますね。



ただ、現行のゲームタイトルで120FPS以上に対応しているものがそこまで多いわけではないです。いい環境でプレイできるのはゲーミングPCだと思います。
③ネイティブ化はPCのほうが有利


マルチプラットフォーム展開されているタイトルで「ネイティブ化」(ゲーム機であればその機種の仕様に合わせたゲーム設計がされている状態)に影響されるのがゲーム機になります。与えられたスペックよりもタイトルが求めているスペックが高くなる傾向があります。ゲーミングPCも同様にスペックが足りないと動きませんが、カスタマイズが出来るので比較的影響が少ないと思います。



ネイティブ化は主に仕様変更、または「パフォーマンスモード」などで対応がされます。
例)龍が如く8の場合 デフォルトで60FPS
ゲーム機環境だったらフルHDでしたら差はありません。しかし、PS5でもseriesXでも場面によっては多少カクつきます。seriesSに至っては人が多い場所(ビーチ)では確実にカクつきます。ゲーミングPCで龍が如く8を快適にプレイする環境を構築する場合は、GPU(グラフィックボード)を「解像度をフルHD~2K程度でRTX3070以上」、4Kになると現行上位の「RTX4080程度」を用意しないとカクつきます。



この件に関しては「ネイティブ化やパフォーマンスモード入れてくれよ!」と思いましたけど、マルチプラットフォーム展開をしている時点でお察しな案件でした。
④購入費用が違う


これは当然ですが、ゲーム専用機に比べるとゲーミングPCは高いです。何故なら「PC」だからです。最近のゲーム機の価格高騰でよく言われるのが「PS5こんなに高かったらゲーミングPC買う」と言った発言がありますが、仮にその人がゲームだけの目的でゲーミングPCを買おうとしているのであれば「PS5」をすすめます。ただ高機能のPCも必要な方には圧倒的に「ゲーミングPC」をおすすめます。



純粋にゲームのみの機能を求めるならゲーム機で十分。しかし価格が高い+PCも購入検討に入るのであればゲーミングPCがおすすめです。
共通事項:モニターは買ったほうがいい


PCはもちろんですが、ゲーム機でもスペックやプレイスタイルに合わせたモニタを購入することがおすすめです。テレビに接続で問題なければいいんですが、ゲームでのFPS処理などの描写能力によってはフルに機能を生かしたゲームプレイができないことがあります。モニタ選びについては下記記事にまとめてありますので、興味ある方は是非



テレビに接続するのもありですが、FPS出力の問題があるのでせっかくならゲーミングモニタは買っておきたいアイテムになります。
ゲーミングPCを購入する場合の注意点


ゲームの動作にはマシンスペックが要求される以上に、各パーツへの負荷がかなりかかります。一般的な利用用途(ビジネス利用など)の場合の寿命は5年程度とされています。ゲーミングPCの場合はプレイ時間にも依存しますが「寿命は2~3年」とよく言われます。がうまく運用すると寿命は伸ばすことが可能です。



長時間動けば機会も壊れやすくなります。
ゲーミングPCを長持ちさせるためにすること


注意しなくてはいけないのが熱を逃がす機構作りには妥協しないことです。デスクトップならPCパーツとファンの位置関係を考慮した筐体を選ぶ。空冷式はコスパとメンテナンス要らずなのでおすすめ。水冷式は熱を逃がす性能が高いものの、メンテナンスが必要で費用がやや高め。ご自分の対応力で選ぶべきです。



自分はデスクトップ一択。適度にPCを休ませることも大事です。
GPUはプレイするタイトルと環境に依存する
GPUは画像表現をする際の処理性能を高めます。ただしそれはプレイするタイトルの求めるスペックに依存します。さらに言えばモニタの画素数にも依存をしますので、プレイする環境も含めて検討することをおすすめします。大型RPGや処理が重いゲームを4Kでプレイする際にはかなりな費用が発生するので注意。GPUの概要については以下の記事でまとめてありますので気になる方は是非



ゲーミング特化であればCPUはGPU性能を出せるスペックさえあれば良いです。メモリは盛った方がパフォーマンスが発揮できます。
プレイスタイル別おすすめ


それぞれの利用用途で下記のように検討することをおすすめします。単純に利用用途もそうですが、プレイスタイルにも機器の性能が依存します。ここではある程度的を絞って購入を検討する一つの指標としてまとめました。
何があってもゼ〇ダやりたい!
任天堂ゲーム機
フルHDで動けば多少カクついてもいい
XBOXseriesS(コスパ最強)
4Kである程度快適に最新タイトルをやりたい
PS5、XBOXseriesX
4Kで120FPS越えの環境でPCゲームがしたい
ゲーミングPCをカスタマイズ
今度従兄がガレージでゲーミングPCを組むんだ!
全部買え
と区分けが出来ると思います。結局「ゲーム機、ゲーミングPC」をどちらを買うか?は「取扱いタイトル」と「PC機能を利用するか?」が最も重要な要素だと思います。(専売と言っておいてマルチ展開するタイトルも多いのでなんとも言えませんが)
自分が選んだ機器はこちら


はい。「XBOXseriesS」です。さんざん調べたのに、結局これでした。単純に「Fallout4をバニラ(MODなし)でプレイできればいいや」と考えたからです。さらに龍が如くシリーズも(ゾンビが如くと見参以外は)プレイ可能ですし、何といっても「Starfield」(専売タイトル)がプレイできるのも理由としてあげられます。
XBOXseriesSの魅力は「コスパ」


単純に圧倒的なコストパフォーマンスがさらに背中を押してくれましたね。seriesSをゲーミングPCに換算すると、大体「RX6600XTのミドルスペックのPC」とほぼ同等かな?(価格帯12~14万円くらい?)かなりコスパが良くてゲームを楽しむ本来の意味合いを再確認させてくれました。感謝しかないです。
もしBTOで組むなら「ミドルスペック以上」


- CPU:Corei7 Ryzen7以上
- メモリ:32GB以上
- SSD:1TB
- GPU:4060ti~4070以上
フルHD環境であればこの構成で快適にプレイが可能だと思います。(タイトルによる)この構成のPCは比較的安く購入が可能で、そこそこ戦えます。2Kも視野に入れてモニタを選んでもいいと思いますが、タイトルや要求スペックは吟味することをおすすめします。(25年追記:実際このスペックでゲーミングPCを買いました)





現在RTX50シリーズが出て品薄状態。価格帯は20万円前後でRTX4060tiを選ぶのがいいかもしれません
BTOサイトおすすめは「FROTIER」


何を優先するかによります。またパーツスペックを同じにして価格比較してみるのもいいかと思います。自分が現在検討中にサイトを比較したときに見つけて、単純にコストで「安い」と思ったのは「FRONTIER」になります。組合せやマザボとパーツの相性が分かる玄人仕様なところもありますが、最近親切に解説してくれたりします。ただデザインや納期問題で「ドスパラ」や「マウスコンピューター」「パソコン工房」が優勢なところもあります。
実際BTOでゲーミングPCを買ってみた
2025年2月追記ですが、ついにゲーミングPCを買いました。といってもゲーム目的もありますが、一番は動画編集のためだったりします。ミドルスペック狙いで、この記事に書いたのと殆ど同じ構成で買いました。まだ届いてませんが、後日レビューでも書こうと思います。動画編集目的でのミドルスペックゲーミングPCについて詳しくは下記記事をご覧ください。
まとめ


趣味の話題を記事にしているとやはり楽しいですね。仕事の記事を書いているときは正直「こんなことあったよな」と思いながらそれはそれで楽しいんですけど、趣味全開の記事はノンストレスで書けるし、余計なことも書きそうになっては削除してます。
以上、ゲーム機とゲーミングPCどちらを買うべきかについてでした。