今回は長男(4歳)が最近ハマっているウルトラマンに出てくる「ガラモンとピグモンの違い」について調査した結果を共有する記事になります。今更昭和の特撮の話か?と思われるかもしれませんが、同じ境遇にいる子育て世代の方は参考程度にお読みください。
戦隊ものから特撮ものに順調に大人の階段を上り始めた長男が怪獣にはまりだしました。そんな彼がガラモンとピグモンを「よく似た兄弟」と認識したのがこの記事の発端となります。
ガラモンとピグモンとは
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両方とも特撮ドラマ「ウルトラシリーズ」に出ていた怪獣です。時系列で言うと、ガラモンは「ウルトラQ」、ピグモンは「ウルトラマン」にそれぞれ出演しています。姿が酷似していますが、設定が全く違う別の生物であることがわかります。今回はその違いを比較しながら解説していきます。
父親である自分は主に初代ウルトラマンなどは「再放送」枠で子供のころ見ていました。新しいものになると観るタイミングがなく「狭間の世代」のようです。ウルトラマンタロウまでは観ていた記憶があります。
長男は「かいじゅうステップワンダバダ」で存在を知る
ウルトラシリーズは昭和を代表する特撮ドラマですので、長男は「かいじゅうステップワンダバダ」という円谷プロが制作しているアニメで出てくる「ピグちゃん」で存在を知りました。ピグちゃんの元ネタが「ピグモン」になり、同番組はそのピグちゃんを含むウルトラシリーズに登場する怪獣の「子供たち」が仲良く暮らす星の平和な日常を描く物語になります。
この番組をきっかけに過去作のウルトラマンなどに興味を持ったわけです。
ガラモンとは
本題に戻すと、ガラモンはウルトラQに登場した「悪い怪獣」です。宇宙怪人「セミ人間」によって作られた「ロボット怪獣」(生体兵器)であり、正式名称は「ガラダマモンスター」通称「ガラモン」と呼ばれています。体長は40mで体重は6万tあるので、他の怪獣たちと同じような巨大な怪獣になります。
セミ人間に操作される生体兵器として2度も登場しています。
ガラダマはカラー放送のテストに使われた
初登場回になる「ガラダマ」は円谷プロ作品の記念すべき一発目のカラー放送として放映されました。そのため本体カラーも生える「赤茶色」が選ばれたそうです。またそれ以前の作品についてはハリウッド技術でカラーに再編されたものがありDVDなどで観ることが出来ます。再現度が非常に高く、元が白黒と思えない出来でした。しかし予約生産のため入手が困難です。GEOやTUTAYAなどでレンタルがおすすめです。
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ピグモンとは
ピグモンはウルトラマンに登場した「友好珍獣」です。多々良島に住む小型怪獣で人間に対して友好的で小学2年生程度の知能を有する「小型怪獣」です。体長は1mで体重が10kgしかない非常に小柄な怪獣で、他の怪獣に襲われていたところを科学特捜隊に助けられます。
悲しいことに2度の登場で2度とも死んでいます。小さな英雄のときは復活させられてから殺されてしまう悲劇な怪獣でもあります。
別の個体なのに何故似ているのか?
当時ウルトラマンを制作していた際に怪獣のスーツを作成する「製作費」が枯渇していたことが原因とされています。ガラモンを再生利用してピグモンが作られたとされています。当時のスーツアクターに合わせて作られた3頭身のガラモンに対して、ピグモンは4頭身になっています。同じ再生利用された怪獣は「ゴジラ」にエリマキを付けた「ジラース」も有名です。
ジラースの存在は昔円谷プロのドキュメントドラマで見た記憶があります。(テレビ探偵団かもしれない)
ウルトラQからウルトラマンに登場するのは珍しくない
ウルトラQの後継番組であるウルトラマンにはその他にも数多くの怪獣が再登場してます。さらにウルトラマン以降のシリーズにも度々登場するケースも稀ではありません。ただ、今回のように「違う個体」として登場するケースは数が少ないと思われます。
ガラモンとピグモンの見分け方
スーツは同じものを再利用しているとは言え、ある程度の違いがチラホラあります。作品での設定や生い立ちは全く違うのですが、いざ映像などで並べていると違いがあれど「どっちがどっち?」と悩むことがあります。(そもそも大きさでわかることですが)見た目の違いをここでまとめてみました。
見た目の違い
ガラモン | ピグモン |
---|---|
性質:悪役怪獣 | 性質:友好珍獣 |
体長:40m | 体長:1m |
色:赤茶色 | 色:赤 |
頭身:3頭身 | 頭身:4頭身 |
特徴:胸にマークがついてる | 特徴:風船が刺さっている |
色の違いはペイントをし直したことが原因とされています。とげを増やしたり、首を延長させたり、また経年劣化ともいわれていますが、ペイントを赤くされています。唇の色も若干違います。特徴で挙げられているのはガラモンは「複数体」あり個体識別のためにマークがついています。ピグモンはジャングルで見失わないように科学特捜隊が風船を打ち込んでいるためです。
昔あった「CRウルトラマン」のピグモン演出でも風船が刺さっているのが確認できました。懐かしい
ソフビは全然違う見た目
イオンで毎回おもちゃ売り場に行くんですが、ソフビのガラモンとピグモンは見た目がかなり違います。これは元にしている造形が違うのか?詳しいことがわかりませんが…長男はソフビで「ガラモンだ!」「ピグモンだ!」とすぐに見分けが出来るレベルで違います。「こんな顔だったっけ?」と思ったのが特にピグモンでした。
ソフビの造形の違いは年代の違いだった
上記のようなソフビの見た目の違いは恐らく登場した作品に沿った造形に従ったようです。初登場はそれぞれウルトラQやウルトラマンに出てますが、以降の数多くの作品に登場しています。ある種「マスコット」的な存在で愛され続けているキャラクターでありますが、スーツも度々作り直されているようです。
だいぶ造形も変わって、当初とは違い「かわいらしさ」が強調されるようになりました。ソフビも「現行」の造形に合わせたものだと思われます。
まとめ
今回は長男との会話で生じた疑問について調査まとめた記事になりました。ちなみにそんな彼が好きなのは「三面怪人ダダ」です。ただ彼の中では「ガラモンとピグモンは兄弟なの?」という素朴な疑問がずっとあったようです。自分もギリギリ世代ではなかったので今回調べて「なるほど」と納得しました。
以上、ガラモンとピグモンの違いについてでした。
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