今回は齢40を過ぎた自分が就職や転職に役に立った「アルバイト」「趣味」について細かくまとめてみました。先日記事にした自己紹介記事が短期間で反響があった中「アルバイトって何をしてましたか?」という質問をありがたく複数いただいたので就活中の大学生に向けた内容になります。
40歳を過ぎたはちゃめちゃな職歴のおじさんが書いている記事です。
アルバイトの捉え方
もう皆さんがご存じの通りアルバイトは時給制や日給制で雇用形態は文字通り「アルバイト」。月内の就業時間や日数である程度の福利厚生を受けることが出来る可能性があるけど、そこらへんは最低条件と雇用主の意向が色濃く反映される。勿論仕事だから責任感を持って従事することが大事。
アルバイトはいつ辞めてもいいのか?
アルバイトはいつ辞めてもいいと良く言われる雇用形態なんだけど、そこらへんは上でもいった通り自分は軽んじたら負けだなって勝手に思ってた。だけどこの年になって思うことは「雇い主側のほうがアルバイトを軽んじている」ってこと。ちゃんとした雇用主は勿論いるけど、正直大半が「アルバイトはいつ辞めてもいい」と考えがちなところがある。そこを真に受けるか、または俺のように「アルバイトでも仕事」と考えるのがいいかは人それぞれだと思う。
急に辞められると周りのアルバイトが被害を被るからダメ
人様に迷惑をかけない練習
いつ辞めてもいいと思った人は少なくとも辞め時を必ず雇い主に伝えることは必要。トンずらしたりドタキャンしたりは単純に友達レベルでもやってはいけない。お金が介在する関係なら尚更ダメ。いつ辞めてもいいけど、礼を欠いた辞め方だけは絶対しないことをおすすめする。それに慣れてしまうとろくな社会人にならない。社会人経験を積む第一歩として仕事に対しる自分の素行の練習として考えるのがベストだと思う。
挨拶や時間を守るビジネスの基本を身に着けたほうがいい
時給より体験を重んじるもの
お金を稼ぐことは確かに大事。だけどアルバイトで稼げる限界値というものがある。生活のためにアルバイトをするなら文句も言わず高収入のアルバイトをマジでやるしかないんだけど、かなり限られていると思う。就活の間などのアルバイトなら「職業体験」という位置づけで給料は度返しして興味のあるアルバイトを真剣にすることをおすすめする。
生活のため以外だったらお金は就職してから稼げばいい。
就職や転職に役に立ったアルバイト
大学の頃からアルバイトを始めたんだけど、俺が学生の頃は今から25年くらい前の話だから結構古い。ただそんな自分は現職(もうすぐ転職するけど)では人事で実際に面接とかもしたことがあるので信憑性はあると思っている。世間の評価はわからないけど自分が実感した仕事に就くために役に立ったアルバイトや趣味について書いてみた。
- 日雇い派遣
- ゲームセンター
- コンビニ店員
- 引っ越し業者
- 喫茶店店員
- 携帯電話屋
1.日雇い派遣
今となってはあまり見受けられないけど今から20年前くらいは単発の日雇いアルバイトが全盛期だった。面接も集団で説明会を聞いて履歴書もいらない、その日から仕事が出来るものなんだけど、もうほとんど雑用を振ってもらってその日に金が欲しいときにやっていた。その分作業は「誰でも出来るけどちょっと辛い」作業の連続で、相当しんどい思いをした記憶がある。時間を守るという点以外は正直仕事に繋がる経験をしたとは思っていない。ただお金を稼ぐ大切さや、ありがたみを身に染みて感じることが出来るから貴重な体験だったと今では思っている。
2.ゲームセンター(接客)
某有名ゲームメーカー直営のゲームセンターの店員。(写真とは無関係)個人経営とは違って意外とやることが多かった。メダル交換やゲーム筐体の調整や修理、酔っ払いの片づけや搬出、やんちゃな学生さんへの教育的指導など…数えたらきりがない。今となってはビデオゲームコーナーがほぼなくなってきたので業務量も減ったと思うけど接客業で学んだことは結構多い。客層も結構他のアルバイトよりも「夜の世界」に近い方が多かったので社会勉強にもなった。
3.コンビニ店員(接客)
当時はレジ打ち以外に商品補充とか今とは比べ物にならないくらい楽だった。昔はまずはコンビニから始めると言っていたけど、今は客として利用して思うことは「最初からこんなハードな業務量のアルバイトはきつい」と思うのが正直なところ。原点にして頂点…言い過ぎかもしれないけど学びはかなりあると思った。ただ当時は暇だったけど、暇なときの自分の立ち振る舞いを学ぶのも大事だと思っている。
4.引っ越し業者(体力)
はじめは単純に「日当がいいから」で始めたけど、凄い頭を使う。体力的にも効率性を求める仕事だから頭を使わないでただ運ぶと馬鹿をみる。軽んじる風潮がまだあることを疑問に思うくらい当時は頭を使った。多分一度はやったほうがいい仕事だとさえ思った。限りある体力と毎回変わる物量と現場の間取りと…考慮して計算することは多いから難しい。さらに体力がつくし、終わった後の達成感が半端ない。個人的にはおすすめ。
5.喫茶店店員(飲食)
華やかな仕事だと思われがちだけど立ち仕事は体力が必要。ふくらはぎがだいぶ鍛えられてコーヒー豆を手の間隔で計測できるようになるので良い。女子率が半端なく多いので女性に対しての接し方の勉強になる。男子校出身の俺にとっては始めは苦行でしかなかったけど、後の職場では役に立った。距離は一定に、しかし避けないように。セクハラの対象にならないようにと…単純に普通に接することがベストだと痛感出来た。これはかなり重要だと思う。
6.携帯電話屋(接客)
前の自己紹介でも記事にしたんだけど、携帯電話屋にアルバイトで開始したことがある。と言っても直営店で街の携帯屋さんとかではない。研修も充実していたし、社員さんと業務内容は全く一緒。その分学びはかなりあったし、通信事業者関係の就職を検討している人にはおすすめ。今となってはこの時の知識などは結構使えたし、クレーマー対応はこの時期にある程度の経験をしたのでタフさが身に付いた。(結構ヤバめの人たちと警察沙汰になったこともある)ちなみに林家ペーさんに携帯のカメラの撮り方を教えたのは俺だったりする。
人事担当が見ている職業経験
管理部でIT担当として働いているんだけど、人事関係者が見ているその人の職業経験って大手の就活サイトでも言われているかもしれないけど、量より質っていうのは間違いじゃない。人事担当もそう言ってるし、人を雇う面接を実際にして思ったのはそこだった。求められる点については以下のような点が挙げられると思う。
仕事の気構え
アルバイト経験での話って何をしたかというよりは「何を重んじてやっていたか」が重要になってくる。例えば「レジ打ってました。」だけじゃなくて「お客様を待たせないように効率的にレジを打つことを一番に考えていました」などの表現が大事。何を念頭にこの人は仕事をしているかという気構えを知りたいというのが本音なんだ。特に好まれるのは「相手の気持ちになって」「効率的に」「嘘をつかない」などがある。
言葉の返し刃が重要
よくあるベタな質問は回答を予め考えてくる。だからあまり期待してない。その後に面接官がする質問に対してどう答えるかが一番重要なわけ。突飛な質問に対しての柔軟な対応と紳士な態度、さらに言えば「こんなくだらない質問や世間話でも粘り強く答えるな」というガッツを好む面接官もいる。特に自分のようなちゃらんぽらんな職歴の場合などではとにかく面接官とコミュニケーションをとることを優先させた。正直今までそれで食いつない出来たと言っても過言では無い。
学歴と経歴は紙きれ
正直言うとカタログスペックは最低ラインを引くために置いているだけ。募集人員が多かったりした場合の脚切りに過ぎない。ここでつまずくとかなり気持ちが落ちるんだけど、気にしなくていい。面接の限られた時間でどのようにアピールするかが最大のハードルであって全てである。普段から年上の人と話す機会が多いほうが練習になったりする。
普段使わない堅苦しい表現はNG
むずかしめな言い方がいいと勝手に思われがちだけど、単純に敬語が出来てればよい。さらに言えば背伸びした発言や決めつけた上限はNGだったりする。自分の許容範囲外の見栄をついたり、気に入られるために自分の本質とは違うことに同調するとボロが出るし、後々後悔することは間違いない。身の丈にあった表現で誠実に答えるのがベスト。すごく当たり前のことだったりする。
まとめ
今回は仕事に役立つアルバイトや人事の考え方をまとめた記事になりました。常々思うのが「経験は財産」っていうことです。役に立ったアルバイトと銘打ってみたものの蓋を開ければすべてが役に立っていると言っても過言ではありません。要は使い方と捉え方ってことです。焦らずじっくりと対策を取れば結果が出てくると思いますので就活されている方は無理せず頑張ってください。
以上、仕事に役立ったアルバイトについての経験談でした。