IT従事者歴10年以上の自分がIT業界について、未経験の方には「業界情報」、同業者の方には「あるある」な話になります。今回は「情報システム部のお仕事」について記事にしたいと思います。
あくまで個人的経験則ですが、参考程度にお読みください。
情報システム部とは
情報システム部(以下、情シス)は組織によって呼び名が違いますが、一般的には
に該当します。よく管理部や人事総務部などと一緒になっているところもあります。
単純に言うと「IT系の便利屋さん」と考えればいいと思います。
IT関係の資格で有効な資格は少ない
専門性の高い業種(プログラムやシステム開発)については携わるソフトやシステムの資格があって当たり前として処理されます。ただ情シスについては「管理運営」や「ITサポート」に近い仕事なので、特に有効な資格はありません。
専門性の高い業種に関しても、ベンダーさんが良く言うのは「資格は後からついてくるもんで、箔をつけるに過ぎないですよ」とのことです。就職や転職の場合、特に未経験者の場合は「とっておいたほうが好印象」ですが必須ではないです。(募集要項に記載してたら必須にはなりますが)
転職の場合は資格よりも「実務経験」と「その時の役割」が最も重要になるそうです。未経験であっても「その仕事で何をしていたか」が最も重要視されます。
情シスに必要なスキル①「スルースキル」
仕事上、ITツールやハードウェアの管理をしていますので、操作方法やらテクニカルな質問、マウスが壊れたなどの多種多様な依頼が舞い込んできます。色々な人が集まるので個人差や内容が全く違う案件をこなす必要があります。
理不尽なクレーム対応は難しい
時には「新品のパソコンなのにすぐに壊れるのはおかしい!」というクレームが届くこともあります。(完全に初期不良なんですが…)キッティング段階で良品でも、利用している中で不具合が発生するのは精密機器には起こりうることです。(現に多くのメーカーでは対応として「瑕疵担保保証」を1年間つけています。)
大体、我々はそれを想定して予備機を準備しますが…「また?入替めんどくさい」と言うユーザーもたまにいます。(実に厄介)
お互いストレスを軽減して問題を解決する方法
自分は上記のような理不尽なクレームが来たら脳内で
「多分この人は「パソコン至上主義」なんだな。何もわからなくて何も出来ないからこそ「パソコンってすげーやつ、なんでもできるし、値段も高いし!」と思い込んでらっしゃるんだな。」
「こんなこと言う人でも子供のころあったんだよね。みんな一緒だよね。自分にもこんな時代あったわ。」
といつも考えて自分を冷静にさせます。(真顔で)
自己消化は人それぞれですが、自分は性格が悪いやり方かもしれません。「クレームしか言えない可哀そうな人」と勝手に決めつけ「同情する」という形で脳内完結させます。ストレスも軽減され、相手にも嫌な思いさせなければいいという方法になります。
そうすると自然と対応も丁寧になりますし、「すいません」と言いやすくなります。
※注意すべきは、冷静になった後はその人を馬鹿にしないこと。それが態度や言動に出てしまうと、このスキルが台無しになります。
どうしても我慢できないときは
ただ、あまりにたちが悪いユーザーの場合は、「人事経由、上長行」で相手の直属の上司からご指摘いただくのがベストプラクティスだと思います。(自分も人間なので、腹立ちますし)
「ストレス貯めない」=「スルースキル」大事。
情シスに必要なスキル②「忍耐力」
よく「マウスってどう使えばいいんですか?」くらいの超初心者な質問が来ます。「ググレカス」の一言で解決できるのですが、ここは我慢をしましょう。
問題点を自分の物差しで測らないこと
そもそも自分が知っている知識を基準に相手に対して「ググレカス」と一方的に言うのは失礼です。全くわからない方のために我々がいます。ですので丁寧に説明しましょう。もし、何度も同じことを聞かれたら「前と同じように」とさりげなく「2回目だぞ」と相手にお伝えしましょう。
敵は作らず味方を増やすには忍耐力が必要
根気強く相手に接していくうちに「やっぱりうちの情シスは頼りになるな!」という評判につながります。また「いつも聞いてたら悪いから覚えるよ」と言ってくる人もいます。(少ないですけど)
この「忍耐力」こそが「味方を作り、仕事を減らす」最短ルートだと自分は思っています。(時間がかかりますが)
「教育する」=「忍耐力」→「評価」につながります。
まとめ
今回は情報システム部のお仕事と必要なスキルについて、完全なる主観でまとめてみました。IT系の仕事は色々種類がありますが、ほんの一例に過ぎませんし、そもそも属するかも謎です。(時には説明会させられたり、規程を作らされたりします)
一応自分は「IT担当」という肩書がありますので、多分IT系の仕事だと思います。
スルースキルと忍耐力はどの職業でも使えますので、現在のお仕事やプライベートでも使えるのではと思います。(ただし相手を必要以上に軽視しないこと)
みんなストレス嫌いですからね。
以上、ためになるかわからない情シスのお仕事に必要なスキルについてでした。
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